📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ
- 11,000ポイントの対象は「申込時点で都内住民票・15歳以上・マイナンバーカード保有」の3条件
- 電子証明書は1端末1人までのため、家族分の代理申請はシステム上できない
- 都外転出後もポイントは保持されるが、アプリの継続ログインが必要
2026年7月24日、東京都公式アプリ「東京アプリ」から、11,000円相当の「東京ポイント」をPayPayポイント・WAON POINTに交換できるようになるという発表がありました。すでにアプリのダウンロード数は約640万回、マイナンバーカード連携済みの利用者は約510万人にのぼるといいます。今回は「そもそも自分は対象なのか」「家族の分はまとめて申請できるのか」という、多くの方がつまずきやすいポイントを、条件から整理していきます。
東京アプリ生活応援事業とは何か

まず前提として、この11,000ポイントは「東京アプリ生活応援事業」という東京都の施策の一環です。2026年2月2日から2027年4月1日までを事業期間とし、アプリの普及と物価高騰対策を兼ねて実施されています。マイナンバーカードによる本人確認を完了した都民に、11,000円相当の東京ポイントを付与する仕組みです。
私が調べていて驚いた利用者規模
正直、私は最初「そこまで大きな施策ではないのでは」と思っていたのですが、約510万人がすでにマイナンバー連携を済ませていると知り、考えを改めました。東京都の人口の3割強に相当する規模で、行政のデジタルサービスとしてはかなり大きな参加率だといえます。
予算の早期終了は今のところ想定されていない
気になるのが「予算上限に達したら早期終了するのでは」という点ですが、現時点の公式発表にはそうした記載は見当たりません。ただし、7月27日以降に交換先の選択肢が増えることで申請・交換の動きが一気に加速する可能性はあり、今後の発表を確認しておくのが安心です。
11,000ポイントの対象者は誰か

対象条件はシンプルに見えて、実は境界線でつまずく人が少なくありません。私も試しに自分の身の回りのケースに当てはめて整理してみました。
してみた|対象条件を自分の家族のケースに当てはめて確認してみた
条件は「申込み完了時点で東京都内に住民票があること」「15歳以上であること」「マイナンバーカードを保有していること」の3つです。私の場合、実家の両親(都内在住・60代)は3条件すべて満たすため対象になります。一方、都内の大学に通いながら埼玉県から通学している知人は、住民票が埼玉にあるため対象外という結論になりました。同じように「都内で働いているけれど住民票は別の県」という方も対象外です。判断の軸は勤務地・通学地ではなく、あくまで住民票の所在地という点を押さえておくと迷いません。
外国籍住民や過去の検証参加者はどうなるか
東京都に住民票があり、有効なマイナンバーカードを持っていれば、外国籍住民であっても対象になります。また、2025年12月の「最終検証」に参加して500ポイントを受け取った方も、今回の11,000ポイントを受け取るには改めてマイナンバーカードによる本人確認と申込み手続きが必要です。自動的に付与されるわけではない点に注意が必要です。
都外への転出や15歳未満はどう扱われるか

条件の中でも特に問い合わせが多いと思われるのが、住民票が動いた場合の扱いです。
申込み後に都外へ転出した場合
申込みが完了した時点で東京都内に住民票があれば、その後に都外へ転出したとしても、付与されたポイント自体は保持されます。ただし、ポイントを利用するにはアプリへの継続的なログインが必要になるため、アプリをアンインストールしてしまうと利用できなくなるおそれがあります。転出予定がある方は、アプリを消さずに残しておくことをおすすめします。
15歳未満の子どもの扱い
対象年齢は15歳以上とされているため、15歳未満の子どもは今回の11,000ポイントの対象には含まれません。子育て世帯の場合、対象になるのは保護者本人の分のみという理解になります。
交換先ごとの違いを比較してみた
条件を整理するだけでなく、交換先ごとの特徴も比較しておくと判断材料になります。
| 交換先 | 出金・送金 | 増量特典 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| WAON POINT | 不可(ポイントとして利用) | 20%増量(先着25万人)+ウエル活1.5倍対象 | ウエルシアを日常的に利用する人 |
| PayPayポイント | 不可(PayPayマネーとは別物) | 現時点で連動キャンペーンなし | 加盟店決済を幅広く使いたい人 |
| dポイント・Vポイント | サービスにより異なる | 過去に増量実績あり(今回は未発表) | 各経済圏のヘビーユーザー |
こうして比較すると、単に「ポイントが増える」だけでなく、日頃どのサービスを使っているかによって最適解が変わる構造が見えてきます。
家族の代理申請ができない理由

「家族全員分をまとめて自分のスマホで申請できたら楽なのに」と感じる方は多いはずです。ですが、この制度は設計上、代理申請ができない仕組みになっています。
1人1台のスマホと電話番号が必要な仕組み
申請にはマイナンバーカードの読み取りに加え、デジタル庁の「デジタル認証アプリ」による電子証明書の発行が必要です。この電子証明書は1台の端末につき1人しか紐付けられない仕様になっているため、子どもや高齢の親の分を家族の代表者がまとめて手続きすることはシステム上できません。必要なのは「1人につき1台のNFC対応スマートフォン」と「SMS受信可能な電話番号」の組み合わせです。
私が感じた、この仕組みの合理性
最初は「不便な制度だな」と感じたのですが、なりすまし申請や不正受給を防ぐための本人確認の厳格化だと考えると、納得できる部分もあります。実際、マイナンバー関連の制度では本人確認の厳格さが繰り返し課題になってきた経緯があり、その延長線上にある設計だといえそうです。
こうした「なぜ本人確認がここまで厳格なのか」という仕組みは、他のマイナンバー連携サービスにも共通する構造です。以前、別の給付制度でマイナンバーと年金口座がどう連携しているのかを整理した記事を書いたことがあるのですが、今回の東京アプリの設計思想にも通じるところがあると感じました。
→ マイナンバー現金給付ニュースの正体|給付システム整備と年金口座自動登録の違いを整理
スマホ操作が不安な方への対面サポート

家族の代理申請ができない以上、スマートフォンの操作に不慣れな方をどう支援するかが重要になります。東京都はこの点を見越して、対面サポート体制を用意しています。
実施概要と予約方法
2026年7月28日(火)から、東京都議会議事堂1階の都政ギャラリーで対面サポートが始まります。火・水・木曜の週3日、1日3回(10:30/13:30/15:00)、各回定員20名程度の講義形式です。完全予約制で、専用コールセンター(03-6901-7979)に電話し、音声案内で「4」を選ぶと予約できます。必要な持ち物は、NFC対応スマートフォン、有効期限内のマイナンバーカード、2種類の暗証番号、自身のメールアドレスです。
暗証番号がロックされた場合の対処
なお、暗証番号を3回連続で間違えるとロックがかかりますが、これはアプリ上でも対面サポート窓口でも解除できません。住民票のある区市町村の役所窓口で、直接再設定の手続きを行う必要があります。事前に暗証番号を控えておくか、忘れている場合は早めに役所へ相談しておくと、当日慌てずに済みます。
SMS認証や機種変更時に起こりやすいつまずき
本人確認にはSMS受信機能付きの電話番号が必須で、データ通信専用SIMでは認証コードを受け取れません。また、電話番号が変わる機種変更をする場合は、旧端末であらかじめ「電話番号変更」の手続きを済ませ、新しい番号でSMS認証を通しておく必要があります。電話番号が変わらない機種変更であれば、新端末でメールアドレスとパスワードを入力しSMS認証するだけでデータが引き継がれる仕組みです。手続きの順序を誤ると、せっかく貯めたポイントにアクセスできなくなるおそれがあるため、機種変更を予定している方は事前の準備をおすすめします。
不審な連絡には冷静な見極めを

制度の認知度が上がるほど、便乗した詐欺のリスクも高まります。ここは私自身、少し踏み込んで整理しておきたいところです。
詐欺の典型パターン
東京都の職員が自宅を訪問したり、都から一方的に電話をかけてカード番号や口座の暗証番号を尋ねたりすることは絶対にありません。「有効期限が切れる」「今すぐ手続きが必要」といった文言で焦らせ、偽サイトへ誘導するSMSやメールの手口が報告されています。公式の情報発信元は tokyoapp.metro.tokyo.lg.jp のみである点を覚えておくと、判断の助けになります。
似たような「本物か偽物か分かりにくい通知」の仕組みは、LINEの安否確認機能でも話題になったことがあります。表示条件や仕組みを理解しておくと、今回のような新しい制度が出るたびに落ち着いて対応できるようになると感じます。
→ LINE安否確認はなぜ表示される?171との違いと詐欺の見分け方
制度上ありえない依頼を知っておく
今回の手続きの範囲を整理すると、都や運営事務局が個人の決済情報や証明書画像の提出を電話・メールで求める場面は制度上そもそも存在しません。カード番号や口座の暗証番号の聞き取り、身分証を撮影して送付させるやり取りは、いずれも正規の手順に含まれていないのです。私自身、こうして「制度が本来どこまでしか求めないか」を先に把握しておくことで、不審な連絡が来たときの判断が格段に速くなると感じています。少しでも範囲を超えた依頼だと感じたら、返信せずに公式サイトで直接確認する姿勢を徹底したいところです。
生活保護受給者・税金の扱いはどうなるか
見落とされがちですが、受け取ったポイントの扱いには制度上の注意点があります。
収入申告の義務
生活保護を受給している場合、取得した11,000ポイントは福祉事務所への「収入申告」の対象になります。実際に収入として認定され保護費が減額されるかどうかは自治体の福祉事務所の判断によって異なるため、申告を怠らず、事前に担当のケースワーカーへ相談しておくことが大切です。
税金はかかるのか
行政から付与されるポイントは、国税庁の見解では「一時所得」に分類されます。一時所得には年間50万円の特別控除枠があるため、一般的な給与所得者で、他に一時所得(競馬の払戻金や保険の満期金など)がなければ、11,000ポイントを受け取っても控除枠内に収まり、確定申告は不要で課税もされません。この仕組みを知っているだけで、余計な不安を持たずに済むはずです。
過去の受給者・タイミングに関する補足
制度の細かい経緯を知っておくと、周囲から質問されたときにも答えやすくなります。
事業期間と早期終了の可能性
東京アプリ生活応援事業の実施期間は2026年2月2日から2027年4月1日までとされています。現時点の公式発表では、予算上限到達による早期終了については明記されていません。ただし、交換先の選択肢が増えたことで申込み・交換の動きが今後さらに加速する可能性はあり、状況が変わればあらためて広報される見込みです。継続して公式情報を確認しておくことをおすすめします。
過去の検証参加者との違い
2025年12月に実施された「最終検証」に参加し、500ポイントを受け取った方もいます。この方たちも、今回の11,000ポイントを受け取るには、あらためてマイナンバーカードによる本人確認と生活応援事業への申込み手続きを行う必要があります。過去の参加履歴があっても自動的に上乗せされる仕組みではない点は、混同しやすいポイントとして押さえておきたいところです。
まとめ|条件を整理してから7月27日を迎えよう
対象になるかどうかは「申込み完了時点の住民票の所在地」「15歳以上」「マイナンバーカードの保有」の3条件で決まり、家族分の代理申請はできない仕組みになっています。都外への転出や暗証番号ロックなど、細かい条件を先に把握しておけば、7月27日のPayPay・WAON POINT交換開始も慌てずに迎えられるはずです。スマホの操作に不安がある方は、対面サポートの予約も早めに検討してみてください。
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よくある質問

Q. 11,000ポイントの対象者になる条件は何ですか?
申込み完了時点で東京都内に住民票があり、15歳以上で、有効なマイナンバーカードを保有していることが条件です。
Q. 都内に勤務・通学しているだけでも対象になりますか?
いいえ。判断基準は住民票の所在地であり、勤務地・通学地は関係ありません。住民票が都外にある場合は対象外です。
Q. 家族の分を自分のスマートフォンでまとめて申請できますか?
できません。電子証明書は1台の端末につき1人しか紐付けられないため、1人につき1台のNFC対応スマートフォンとSMS受信可能な電話番号が必要です。
Q. 申込み後に都外へ引っ越した場合、ポイントはどうなりますか?
申込み完了時点で都内に住民票があれば、その後の転出後もポイントは保持されます。ただし利用にはアプリへの継続ログインが必要なため、アンインストールには注意してください。
Q. 外国籍の住民は対象になりますか?
東京都に住民票があり、有効なマイナンバーカードを保有していれば、外国籍住民であっても対象になります。
Q. 2025年12月の検証に参加して500ポイントをもらいましたが、今回は自動でもらえますか?
自動付与はされません。改めてマイナンバーカードによる本人確認と申込み手続きが必要です。
Q. マイナンバーカードの暗証番号を3回間違えてロックされました。
アプリ上でも対面サポートでも解除できません。住民票のある区市町村の役所窓口で再設定の手続きが必要です。
Q. スマホ操作が不安な場合、相談できる窓口はありますか?
2026年7月28日から都議会議事堂1階の都政ギャラリーで対面サポートが始まります。専用コールセンター(03-6901-7979)への事前予約が必要です。
Q. 生活保護を受けていますが、ポイントを受け取っても大丈夫ですか?
受け取り自体は可能ですが、福祉事務所への収入申告が必要です。事前に担当のケースワーカーへ相談することをおすすめします。
Q. 11,000ポイントを受け取ると税金がかかりますか?
税務上は一時所得として扱われますが、年間50万円の特別控除枠があるため、他に一時所得がない一般的な給与所得者であれば申告不要・非課税となるケースがほとんどです。
参考・出典
- 東京都デジタルサービス局「東京アプリがもっと便利に!東京ポイントからPayPayポイント・WAON POINTへの交換を7月27日10時開始」
https://www.metro.tokyo.lg.jp/ - PayPay株式会社「7月27日(月)より『東京ポイント』から『PayPayポイント』へ交換開始!」
https://about.paypay.ne.jp/pr/ - イオンフィナンシャルサービス株式会社「2026年7月27日より『WAON POINT』への交換開始」
https://www.aeonfinancial.co.jp/news/ - 東京都「東京アプリ生活応援事業の対面サポートを7月28日(火曜日)開始」
https://www.metro.tokyo.lg.jp/ - 東京都公式アプリ「よくある質問一覧」
https://tokyoapp.metro.tokyo.lg.jp/ - 東京都公式アプリ「【重要】東京アプリを名乗る詐欺にご注意ください」
https://tokyoapp.metro.tokyo.lg.jp/ - 国税庁「No.1490 一時所得」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1490.htm
※本記事の情報は執筆時点(2026年7月25日)のものです。内容は予告なく変更されることがあります。税務・生活保護に関する個別の判断は専門家・担当窓口にご相談ください。
